走り屋はなぜサーキットを走らないのか

サーキット

走り屋にはローリング族や環状族、ゼロヨン族など様々な呼ばれ方をしている。
どれも公道を(勝手に)レース場にしている走り屋たちだ。
なぜ違法行為を犯してまで走るのだろうか?
違法ではなく思い切り走ることができるサーキットがある。どうしてサーキットを走らないのか。
色々な理由が挙げられるだろう。

・サーキットが遠い
・サーキットはお金がかかる
・サーキットは手続きが面倒

しかし、公道ならいつでも無料で走れるという点が大きいと思う。
走り屋は他の車やバイク、自転車、歩行者との事故や交通ルールを乱す危険もあるが、各々が大なり小なりリスクバランスを取って走っていると思い込んでいる点も面白い。
その結果、事故を起こしてしまうと自分のテクニックではなく、周囲を恨むのもあるあるだ。

公道を走る多くの走り屋は暴走族と見なされる

暴走族と走り屋は違うと思っている走り屋は多いが、傍から見ているとどちらも公道で迷惑行為を行う輩だ。
暴走族は集団で迷惑行為を行い、走り屋は速く走ることを目的にしているから違うと思うかもしれない。
しかし、一般の人から見るとどっちも交通違反をしているので、暴走族扱いというわけ。
警察の分類では、
・共同危険型暴走族
・違法競争型暴走族
という区分がされており、所謂、暴走族と認識されているのは共同危険型暴走族で、走り屋は違法競争型暴走族ということで、警察からみても種類が違うだけで暴走族なのである。
自己中心的で周りの迷惑や常識を考えないという意味では、どちらも一緒ということなのだろう。
走り屋は意図的に危害を加えることはないが、その運転から規制が出るきっかけになるという点では暴走族と大差がない。

レベルが違うサーキット

公道の走り屋の多くは自分の運転スキルに自信を持っている。今まで培ったスキルを持っていればサーキットで通用するものと思っているはずだ。
初めてサーキットを走った自分もそうだった。サーキットでレーサーに追いつけなかった。
それはそうだ。サーキットに乗り慣れているからだ。サーキットには当然、対向車なんかない。対向車がなければガンガン攻められる。
しかし、こっちは普段対向車やガードレールのリスクがある走りだから、意識の違いはかなり大きい。
だから、周りは基本全開で速さに特化している。こちら側は速さを意識していたつもりだったというのがよくわかったのがサーキット初体験の感想だ。
本当に速い人はサーキットにいる。