ホンダVFR400R(NC30)

レーサーレプリカ

ホンダVFR400R(NC30)について

1980年代後半は国内メーカーがしのぎを削っていた時代。毎年のようにニューモデルが登場していて、先進技術や高価な素材を惜しみなく投入されてきた。
その中でも人気があったのがホンダVFR400Rだ。
当時は市販400ccマシンが争うTT-F3クラスのレーサーレプリカが人気で、登場したのがRVF400レプリカのVFR400R。
RVF譲りの車体やスタイル、リアのプロアームなど多くの走り屋を虜にした。
そして、NC24からNC30へフルモデルチェンジした際、共通部品を見つけるのが難しいほど、NC30は完全オリジナルの設計になっている。
また、エンジンのクランク角はそれまでの270度から360度に変更している。
これは速く走るために有利だからだそうだ。高回転仕様になったエンジンを冷却するために空力特性も踏まえ、ラジエーターも上下2層配置になっている。
さすがバブル期に作られたバイクだけあって、かなりコストをかけた作りになっているのが特徴だ。
何よりもワークスマシンにかなり近い外観と中身、ホンダ独自のV4エンジンということで、他のレーサーレプリカと比較しても異彩を放つ存在となっている。

中古相場

すでに30年近く前のバイクということでタマ数はかなり少なく、検索してもあまりヒットしない。
しかも、走り屋から人気の高いモデルであったことから、程度が良いものは少ないだろう。価格も100万円を越えるのも多い。
レーサーレプリカとしては比較的相場価格が高額なモデルといえるだろう。

ホンダVFR400R(NC30)の思い出

ホンダNSR250Rに乗りながらも2台目が欲しいと思って買ったのがホンダVFR400R(NC30)だ。
VFR400Rとしては最後のモデルで、あのVFR750R(RC30)にデザインが近いということもあって歴代最も長く売れたでもある。
個人的にはヘッドライトが2ついてて、リアホイールが片側むき出しというのに衝撃を受けて、虜になった。
色々調べてみると400最強ということがわかり、買おうとなったのだ。
気分によってNSR250Rと乗り換えながら、色々なところに行って走り屋のトップを目指したのはいい思い出。
お台場や青梅、新木場、幕張などなど転戦して頑張ったぞ。
しかし、事故にも一杯遭った。カーブを曲がり切れず転倒し、右側のハンドルが折れる。電気系が壊れて10キロの道を押して帰る。
バイクが燃えて途方に暮れることもあった。ここでは書けないようなことも一杯やった。
色々なことがあったけど、大切なバイク。