ドリフト族

ドリフト

1980年代から1990年代を中心にブームとなった走り屋の文化。車だとハイパワースポーツやFR車、バイクだとスーパースポーツやレーサーレプリカなどに乗っている人が多かったと思う。
これらの車やバイクが今では考えられないが、頑張って働けば20代でも買えた時代だった。俺も一生懸命働きながらタイヤ代、ガソリン代を確保して夜な夜な走りまくったものだ。
当時のことを思い出しながら記事を書いて行きたいと思う。

ドリフト族とは

ドリフト族とは主に峠や湾岸道路、駐車場でドリフトをする集団を指す。
峠のドリフト族は、漫画やアニメ、映画などで有名な「イニシャルD」の世界で、峠を登ったり降ったりしながら、車体を滑らせながら楽しんでいた。
昇り優先なので、下りの車は徐行するという安全を考えた暗黙のルールがあり、無法ということはない。
それでも事故や転落があったもので、そのときは見物に来ているギャラリーも含めて皆で協力して自己処理をする光景が見られたものだ。
もう一つのドリフト族が、夜間の埠頭で行われていたもので、交差点を中心にしたり、直ドリ(直線を横滑りしながら走行)したりするなど、かなりの無法地帯だった。
だから、重大な事故になることも。操作ミスによる周囲の車やガードレールへの接触や追突、埠頭だと海への転落もある。
また、騒音もあるため、当然警察の取り締まりの対象だ。今では法律やマナーの問題で、走り屋の文化はほぼ無くなってしまったといいだろうが、まだまだ存在する。

ドリフトについて

そもそも、ドリフトとは車のスピードを落とさず、後輪を滑らせながらカーブを走り抜けるテクニックのことだ。
カーブに入るとき走り屋はカーブの方向とは逆にハンドルを切りスライドさせながら車をコントロールする高度な技術が要求される。
現代ではドリフト走行が安全にできるサーキットがあり、さらにドラフトの華麗さを競うD1グランプリが開催されているほどだ。

ドリフト族の特徴

ドリフト族はとにかく速く走ることにプライオリティを置いているといっていいだろう。そのため、収入のほとんどを車に費やしている走り屋も少なくない。
スポーツカーをベースにそれぞれ性能を向上させるためにチューニングを施している。だからだろうか走り屋を自称する人間は暴走族と混同されることを嫌う。
公道で行う危険性や走り屋のマナーの向上からサーキットでドリフトを楽しむ人が増えているのは時代の流れといっていいだろう。