環状族

大阪の環状線が発祥となった環状族。
大阪環状線(阪神高速1号環状線)は右回りの一方通行なのだけど、全盛期には多くの走り屋が集結した。
環状族のルーツは、鈴鹿サーキットで行われていたシビックのワンメイクレースで、それらに使われた車を公道に持ち込まれたことが発端とされている。
全盛期の1980年代はグルグル回って速さを競ったり、集団で隊列を組んで暴走したりするなど、警察とのいたちごっこがよく見られたそう。
1980年代後半に入るとチーム同士の抗争や事件が急増。死亡事故も増えたが、取り締まりとバブル崩壊など、色々な要因が重なりブームは衰退していった。
「ナニワトモアレ」は環状族をテーマにした漫画で、作者の南勝久さんも元環状族である。環状族の当時の雰囲気を知りたいのであれば必読の漫画だ。
他の走り屋とは毛色が違う環状族
環状族は、全国にいた走り屋と性質が違っていて、暴走族上りが多く所属していて、全盛期はチーム同士の抗争が繰り返されていた。
環状族の代表的な違法行為として、料金所で料金を支払わず突破、ナンバープレートを隠すか外す、盗難車両での暴走行為が挙げられる。
環状族といえばホンダ・シビック
環状族が乗っている車といえばホンダ・シビックだった。
シビック全盛まではハコスカやZなどが環状線を走っていたが、鈴鹿サーキットをシビックレースで走っていたレース車をそのまま持ち込んで走行したりして、シビックが文化となった。
シビックはスピード性能がよく、エンジンの評判もいい、そして安いという点が人気の理由だろう。
ホンダは環状族が原因で、走り屋系のレースゲームに車両の使用許可を出さなくなったそうだ。
シビック以外だとCR-X、カローラFX、スターレットなど小~中排気量のスポーツカーが多く、レーシングカーさながらのチューニングや派手なカラーリングが施されている。
現在の環状族
少数ながらも環状族の残党が存在している。ライトチューンされたホンダ車で走る新世代が増え、その輪が広がっているそう。
ビデオカメラによる取り締まりを避けるため、マスクやフードで顔を隠すのが鉄則だそうだ。
しかし、かつての暴力的な雰囲気ではなく、流行を取り入れたカスタムを施したり、それをショーに出店するなど、ファッション色が強くなっている。
アメリカのカスタムカー界隈では「kanjozoku」「kanjo」で通じるくらい有名だそうだ。
数が少なくなったことから抗争もなくなり、暴走族から同好会的なものに変化していった。