ゼロヨン族

ゼロヨン族とは
公道で0-400mの加速タイムを競うゼロヨンを行うタイプの走り屋だ。
チューンアップされた車だけではなく、ノーマルに近い車も分け隔てなく走ることができ、一部の主催者が似たレベルの車同士にしてくれることもあったらしい。
埠頭を中心に行われていたが、警察の取り締まりや夜間の進入禁止などで少しずつ減少。
埼玉の国道298号にはゼロヨン取り締まりの看板がその名残だろう。今では注意喚起として立っているそうだ。
ゼロヨンとは
400mの直線区間のスピードを競う公道レースの一種だ。
アメリカでもドラッグレースとして人気があり、モータースポーツの1カテゴリーとして、トップフューエル、トップフューエルファニーカー、プロストックなど、車両規定に応じて細かくクラス分けされている。
最速であるトップフューエルクラスは、3.7秒を切り、そのスピードは時速530キロが記録と凄まじいものだ。
日本でも1970年代後半から1980年代前半にかけて競技として活気がある時期はあったらしい。一応、日本ドラッグレース協会もある。
2000年代に入ると下火になり、公式競技はほとんど開催されていない状況だ。
理由として400mだと走行時間は10秒もかからず終わってしまう。あとは、直線を突っ走るという内容が単調になってしまい、動員してまで行うイベントとして難しいというのもある。
アメリカのように土地が広く、規模を問わずレースが行える環境が整っていれば支持されたかもしれないが、日本の環境を考えるとゼロヨンではなくドリフトが台頭したのは必然といえるかもしれない。
ゼロヨンで使われる車
ゼロヨンという競技の特性上パワーのある車が有利と思われがち。もちろんパワーは必要だけど、スタート時のトラクション、パワーを生かすためのギアレシオ、コントロールのしやすさ、空気抵抗など車の総合力が重要だ。
日本車だと日産GT-RやホンダNSXになるだろう。プロドライバーによるテストでゼロヨン11秒台、条件がよければ10秒台も入ることがある。
普通の実用車だと17秒台から18秒台といったところだろう。そこからチューンして15秒台を目指す感じかな。
バイクでも
車だけではなく当然バイクでもゼロヨンは行われている。世界最速は5.232秒という記録で、エンジンではなく過酸化水素水を使ったロケットバイクだ。
動画で見たことあるが、もうバイクの形をしたロケットで、こんなのに乗っているライダーは本当に頭がおかしい(褒め言葉)。